会社創出 若者よ起業せよ

翻訳会社ソリュテック 田吹


会社は既に存在していて、そこに入社し、働くものだと考えている若者は多いだろう。 だが、考えて見て欲しい。 どんな会社だって最初から存在していた訳ではないことを。

会社は、熱意と閃きと才能がある人間によって創出され、その後の絶え間ない努力により成長し、そして存在している訳である。

あなたが、熱意と閃きと才能がある人間であれば、単に既存の会社に入るよりも、新しい会社を創って欲しい。 なぜなら活力ある社会というのは、本来、そういうものだからだ。

もし、だれも新しい会社を創らなくなったら、それは、その文明を担う人が、やる気を失った証拠であり、ディプレッション・ムードが充満する暗い社会になる。

新しい事への挑戦は既存の会社の中では難しい。 もちろん、出来ないことは無いが、既存の会社の大部分では、思うような挑戦は出来ないだろう。 それが、自分がサラリーマン時代に感じたことだ。

だから、私は、新しいことに挑戦するため、新しい会社を自らの手で創出した。 大きなリスクを背負ってでも、新しい会社を創出する意義が大きいと感じたからだ。

自らの会社を持ち、一国一城の主となって自由と責任を持つ一人前の人間となることは素晴らしいことだし、起業により新しいものを創造するのは素晴らしいことだし、起業により様々なことに挑戦することは素晴らしいことだ。


とは言え、自らの会社を持つことは容易なことではない。 私が起業した時点では、まだ、大企業崇拝主義みたいなのがあった。 大企業でそこそこ成功していた私が、自立して起業したときには、母親に泣かれた。

母親は、起業した企業のうち 96% が設立から10年間で消えてなくなるという数字的なものは知らないと思うが、直感的に起業して生き残ることがどれだけ困難なことなのか感じていたのであろう。

そう、起業して生き残ることは大変に困難なことだ。 でも、私は、若者に起業をすすめる。 但し、それは、熱意と閃きと才能がある人間に対してであり、そうで無い人間には、既存の会社の中で働くことをすすめる。 先に述べたように、安易に会社を創っても、倒産するのが関の山だからである。


ところで、会社を創るタイミングであるが、私は、絶妙のタイミングが必要だと考えている。 早すぎると経験不足をはじめとして、色々なものが不足し、結果的に離陸に失敗する。

遅すぎると、若いときのようなパワーが出せないし、第一、残された時間が少ないので、焦って失敗する。 それに、前にいた会社の中でしか通用しない人間になっている可能性も高い。 数年前にサラリーマン時代の先輩が定年退職して独立してけれども散々な結果となった。 原因は 「サラリーマン・ボケ」 と考えられる。 そう、自立を目指す人は長くサラリーマンをやっていてはならない。 手遅れになる。 手遅れになってしまった人は起業してはならない。 地獄が待っているからだ。

会社の経営は非常に難しいことであり、一朝一夕にできるようになるものではない。 自分の経験からすれば経営ができるようになるには学校を卒業してから10年ぐらいかかる。 そこら辺が、一つの目処と考えて良い。 学校を卒業してから10年ぐらいは、既存の会社の中で社会経験を積み、そして、独立しても倒産しないという確信が持てるようになったら羽ばたけば良い。 つまり、以下のようなスケジュールだ。

翻訳会社ソリュテック代表取締役 田吹清己


翻訳会社ソリュテックについて

翻訳会社ソリュテックは、技術者だった筆者が30代の時に脱サラして創った会社である。 大手電気会社で国際的な技術者として活躍していた筆者は、英語が出来る技術者として、会社の中の各事業部を渡り歩いていたが、ある事業部の所属となった時に、変な上司に巡りあった。

この上司、悪い人間では無いとは思うのだが、非常に非合理的で、その結果、筆者にかかる負荷は尋常なものではなかった。 3日3晩寝ずに働かざるを得ない状況となり、ロレツが回らなくなったことを受け、自分の力で理想の会社をつくろうと決意。会社に辞表を叩きつけ独立した。

独立した当初は、電子機器の設計と製造を行っていたが、その後、すぐに技術翻訳の依頼が来るようになり、翻訳サービスの提供を開始した。 その後、平成の不況は予想を超えて長引き、大きな予算がかかる電子機器の設計と製造から撤退。 翻訳会社として成長することとなる。 また、その後、翻訳会社時代に顧客に対するPRとして、ホームページを検索エンジンの上位に表示できるよう様々な工夫を行い、それを応用して、プラセンタ化粧品などのネットショップ BiBiBiを立ち上げ成功した。 また、最近では、翻訳サービスが発展し、福岡における通訳サービスでも大きなシェアをとるようになり、福岡における大規模な国際イベントで同時通訳を行うまでに成長した。


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